古代ローマ皇帝はたくさんいますが、私の推しは第2代皇帝ティベリウス。
彼の好きなところを挙げます。
・5歳で母が初代皇帝アウグストゥスと再婚。当時母は弟ドルースス(ティベリウスと同父)を妊娠中だった。穏便な略奪婚。
・真面目で堅物な性格。継父アウグストゥスと折り合いが悪かった。
・そのため後継者としての優先順位はかなり低かった。
・文武両道の有能な人物に育つ。政治も軍事もそつなくこなす。
・弟を二十代後半で亡くす。
・アウグストゥスの血縁男子たちが次々に死んでしまい、弟も亡くなったのでとうとうティベリウスが後継者になるが、ないがしろにされていたのに急に後継になれと言われてブチギレ。
・愛する妻と離婚の上、アウグストゥスの娘ユリアと無理やり結婚させられる。ティベリウス自身は中継ぎかつ種馬、本命はユリアとの間に生まれる男子ということで、またもブチギレ。
・ユリアとの間に子が生まれるも赤ちゃんのうちに死んでしまう。夫婦仲は決定的に悪くなる。
・それでも最終的にアウグストゥスの後継者となり、第2代皇帝に就任。
・アウグストゥスが開国に際して使っていた予算を削り緊縮財政をしたところ、元老院から市民まで大不評を買う。
・ティベリウスの方針に異を唱えるばかりの元老院にブチギレ。側近を引き連れてローマを離れ、風光明媚なカプリ島に引きこもって政務をこなす。
・首都を離れた皇帝に上から下まで非難ごうごう。評判激悪。下手に引きこもっているせいで悪評を立てまくられる。おかげで20世紀前半くらいまでティベリウスは変態だと思われていた。その後の調査でそうではないと判明した。
・カエサルが7月を自分の月として2月から1日取って31日とした。アウグストゥスも8月を自分の月にして同様に31日にした。ティベリウスは周囲から「どの月をあなたのものにしましょうか?」と問われて「私はそういうのはしない」とばっさり。
・必要があって緊縮財政にしたのに「ケチ」と言われる。
・全体的に有能だが堪え性がないところもあり、自分を飾らないために逆に誤解される。そんな人柄。
・きゅうりが好き。
などなど。